突然ですが、あなたはどんな時に歯科医院に行こうと思いますか?
歯が痛くなった時ですか?
歯ぐきが腫れた時ですか?
歯がなくなって、食べづらくなった時ですか?
痛みがない時(痛くなる前)に定期的に来院して、虫歯や歯周病にならない様に予防しようというのが予防歯科(メンテナンス)です。
そして当院では予防歯科が最も大切と考えています。
痛くないのに歯医者に行くの?と疑問に思った方、ちょっと考えてみて下さい!
この健康ブームの中、毎日健康に過ごすために、スポーツクラブに通って運動したり、健康食品や栄養補助食品(サプリメント)を摂取したり、また人間ドックを受けたりしてますよね?
これらは体が病気にならないように、予防しているわけですよね。このことをお口の中のことに置き換えてもらうと、分かりやすいと思います。
しかも歯は食べ物を摂取するための大切な器官。この歯が病気になったら、全身に及ぼす影響は計り知れません。
「歯が痛くなったり、歯を失って初めて、何も気にせず美味しく物が食べられる幸せを実感しました!」
そんな患者様の声を度々耳にします。
でも出来れば私たちは、歯が痛くなる前、歯を失う前に健康な歯の大切さに気付いて頂きたいと思っています。
歯は一度、虫歯で穴が開いたら(削ったら)、元には戻りません。私たちは一生懸命治療しますが、人工のもの(つめもの、かぶせもの)で補うだけです。そして人工のものは、残念ですが、ご自身の歯にはかないません。一生もつわけではないのです。
ですから、悪くなる前に定期的に来院して、虫歯や歯周病の原因であるバイオフィルムの除去(クリーニング)が必要なんです。
また、痛くない時に来院してもらうことで、治療に対する恐怖心がある方にも、リラックスして頂けると思います。
お子様(0〜12歳)にはカミファミクラブが待っています。
カミファミクラブは"子供達のお口の健康を守りたい!"という、院長はじめスタッフの熱い思いから作られたクラブです。
カミファミクラブの説明はこちらへ!
当院の予防歯科では、患者様により安心して、定期的に通ってもらえるよう、歯科衛生士の担当制になっています。
あなたのお口の健康をサポートするため、歯科衛生士一同、日々知識・技術の向上に努め頑張っています。ぜひあなたも予防歯科、初めてみませんか?
唾液成分の糖蛋白によって歯に薄い膜(ペリクル)が出来ます。
この薄い膜にミュータンス連鎖球菌が軽く張り付きます(図1)
このとき砂糖が供給されると、ミュータンス連鎖球菌は多糖類を作り、
バイオフィルム(歯垢)を形成するのです(図2)
さらに砂糖が供給されるとミュータンス連鎖球菌は酸を作ります。酸がエナメル質を溶かし始めます(図3)
この状態でバイオフィルムが除去されれば、再石灰化が起きて虫歯にはなりません(図4)
しかし歯垢が付いたままであれば、エナメル質の破壊が進み虫歯となるのです(図5)
歯周病では歯肉と歯の生え際にグラム陰性嫌気性細菌という酸素を嫌う細菌のバイオフィルムが作られます。このバイオフィルムによって歯と歯肉の間に「歯周ポケット」と呼ばれる隙間ができます。
歯周病が悪化すると、歯肉は歯から剥がれ、深さが増すほど嫌気性細菌にとって住みよい環境となり、さらに菌が増殖して歯周炎が悪化して行きます。
バイオフィルムは歯ブラシでは除去できないので専用の器具を使って除去します。
バイオフィルムは除去後約3ヶ月で再付着してくるため定期的な除去が必要です。